大江戸まとい
〇由来
江戸時代の火事はとても多く、「火事と喧嘩は江戸の華」とまで言われていました。特に明暦3年(1657年)の大火では江戸の3分の2が焼けてしまったほどです。
当時、町を守る消防は「町火消し」と「武家火消し」に分かれていました。半鐘が鳴ると、威勢よく「纏(まとい)」を持った火消しが火事の現場に駆け付けます。纏は長さ5〜6mほどで、火事場の目印にするものでした。
江戸の火消しは今のように水をかけて火を消すことはあまりできず、延焼を防ぐために建物を壊して火を止める方法(破壊消化)が中心でした。命がけで活動する彼らの姿は、周りの人々の感動を呼び、町の誇りでもありました。
また、纏といえば「忠臣蔵」の浅野内匠頭に仕えていた浅野家の家来が、仇討ちの時に纏を使って吉良邸に乗り込み、屋敷を破壊したことでも有名です。この出来事からも、纏は江戸の歴史や文化に深く関わる象徴的な道具だったのです。
その纏の形をしたお菓子です。
〇作り方・こだわり
まといの生地には、和菓子には珍しいバターを入れ作っています。
手粉の部分にグラニュー糖を使うことで、口に頬張る際にシャリシャリ食感、バターでサクサク食感をお楽しみいただけます。
中のあんは、当店自慢のこしあんを包み、バターの香りとこしあんの香りの絶妙なハーモニーを奏でています。
〇賞味期限
製造日より10日間
〇保存方法
直射日光・高温多湿を避け冷所で保存してください。