東京新橋にて、大正元年(1912年)より創業。
新橋の「新」と大正の「正」をとり『新正堂(しんしょうどう)』と名付けられました。
2.新正堂のこだわり
創業の地、東京新橋で職人が毎朝、一つ一つ真心を込めてお菓子作りをしております。
あんこを食べる事で健康、幸せに繋がるよう力を尽くしてゆく所存です。
今もこれからも変化を恐れず何事にも『挑戦』し、『美味しい』を追求してゆく事、
今後も皆様と共に歩み、お菓子を味わう喜びと文化を継承していけるよう取り組んで参ります。
これからも新正堂でどうぞご笑味下さい。

3.忠臣蔵について(切腹最中の誕生秘話)
元禄十四年三月十四日、殿中「松の廊下」で後の「忠臣蔵」へと発展する
刃傷事件は起こりました。
巳の上刻(午前十時)から六つの刻(午後六時)過ぎにかけて、刃傷…田村邸お預け…評定…切腹…と、その日のうちに矢継ぎ早に執り行われたと言います。
「切腹」…殿中での刃傷とあれば已むを得ぬお裁きとはいえ、ここで問題なのは、浅野内匠頭がいかに青年の激情家であったにしろ、多くの家臣、家族を抱える大名であったのだから、今少し慎重な調査がなされて良かったのではなかろうかということでありました。
喧嘩両成敗の原則をも踏みにじった、公平を欠く短絡的なお裁きが、後の義挙仇討ち「忠臣蔵」へと発展したことは否めません。
当店は、切腹がなされた田村右京太夫屋敷跡に存する和菓子店として、この「忠臣蔵」にまつわる数々の語り草が和菓子を通じて、皆様の口の端に上ればという思いを込めて、最中にたっぷりの餡を込めて切腹させてみました。
「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」
の辞世の句とともに、本品が話しの花を咲かせるよすがともなればと心を込めておつくりしております。





